愛と炎の体育教師

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「自己愛に溢れ、生きる力を育む教育」をモットーに子ども、教育、学校、部活動、心理学に関する情報を発信

短時間で良い指導案(略案)の書き方(体育編)

指導案作成について

「難しい」「面倒くさい」

「もっと質を高めたい」など思っている人も

少なくないと思います。

そんなみなさんの問題を少しでも解決する

役に立てたらと思います。

 

目次は以下の通りです。

略案の全体像を知る

 指導案は地域や学校、人によって細かなところは違ってきますが、

表現は違っていますが、書くことはほとんど下記のとおりです。

 

・日時、場所

・学年・学級(性別・人数)

・単元名

・本時の目標

・本時の展開(学習の流れ)

 

また、本時の展開(学習の流れ)はさらに、

・学習活動

・指導上の留意点、工夫

・評価

に分けられます。

 

 

指導案の書き方の手順

指導案の書いていく手順は下の様にすれば、

短時間で、良い指導案が書くことができます。

①決まっていることを書く

本時の目標

③学習活動【導入・終末(まとめ)】

④学習活動(展開)

⑤指導上の留意点・工夫

⑥評価(観点・方法)

 

 順に説明していきたいと思います。

①決まっていることを書く

・日時、場所

・学年・学級(性別・人数)

・単元名

はすぐ書けることですので、書いていきます。

本時の目標

質を高めたいのであれば、ここが重要です。
良い指導案と悪い指導案を分ける1番の違いは【一貫性】です。
目標の達成に向けた、一貫性した指導計画のある指導案を書くためには、この目標を明確にする必要があります。
 

③学習活動【導入・終末(まとめ)】

次に「学習活動」を書いていきますが、先に書き方について注意点について
話しておかなければいけません。
それは、「学習活動」を書くときの文末についてです。
 
例えば、
「整列させる」「2人組をつくらせる」は間違っています。
「整列する」「2人組をつくる」が正しいです。
違いはわかりますね?
 
「学習活動」とは生徒が学習する活動のことであり
授業者が学習させる活動ではありません。
 
ですので、必ず文末は「~する」など生徒を主語にして書きます。
逆に【指導上の留意点・工夫】は授業者が主語になりますので、
「~させる」などの書き方が正しくなります。
 
 
それでは、学習活動の書き方を説明していきます。
まず学習活動の【導入・終末(まとめ)】を書きます。
 
体育で言えば、
 
導入:準備体操+補強運動、出欠確認、目標の共有
終末:評価、振り返り
 
が基本的な内容かと思います。
 
目標や時数にもよりますが、
【導入】
準備体操+補強運動:4分
出欠確認+目標の共有:1分
 
【終末】
評価:1分
振り返り:4分
 
くらいでいつも組んでいます。
50分授業ではこの10分を抜いた残りの約40分が
学習活動(展開)に使える時間になります。
 

④学習活動(展開)  

学習活動の中でも

メインの活動とサブの活動に分けられます。

 

基本的な授業構成としては、

(前半)サブの活動 ⇒ (後半)メインの活動

の順番です。

 

しかし、考える順番は

①メインの活動

②サブの活動です。

 

【本時の目標】を達成するための、メインの活動を考え、

メインの活動をスムーズに行えるようにするための

サブの活動を考えます。

 

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バスケットボールの例:

本時の目標:空間を見つけ、走り込みパスをもらう技能の習得

メインの活動:3対2のハーフコートゲーム(ドリブルなし)

  ・ハーフコート内に攻め3名、守り2名が入る

  ・守りにボールを奪われないように、パスをつないでゴールを目指す。

  ・守りがボールを取るもしくはアウト・オブ・バウンズで攻守交代  

  ・ドリブルは禁止

  ・守り2名のうち、1名は必ずボールを持っている人につく

 

サブの活動:30秒パスゲーム 

  ・ハーフコート内に攻め3名、守り2名が入る

  ・守りにパスカットされないように、ボールをパスする

  ・30秒間でパスをできたかをカウントし、競う

  ・ドリブルは禁止

  ・守り2名のうち、1名は必ずボールを持っている人につく

   (攻めの1名がフリーになる状況をつくりだすために重要)

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⑤指導上の留意点・工夫

改めてになりますが、主語は授業者ですので、

間違っても「座って授業者の話を聞く」など書かないように気を付けましょう。

「座って授業者の話を聞かせる」が正解です。

 

それでは、指導上の留意点・工夫について書いていきましょう。 

 

「学習活動」の中で、

生徒に具体的にどんなことをさせるのか

苦手な生徒に対する支援

などを箇条書きで書きます。

 

 

 

⑥評価(観点・方法)

 

 

まずは、決まっていることから書き始めることです。

 

 

 

 

良い『本時の目標』の書き方

メインの学習活動の書き方

サブの学習活動の書き方

最適な時間配分とは

指導上の留意点・工夫の書き方

評価の書き方

完成後のチェック方法

 ・学習指導要領に則っているか?

そもそも学習指導案はなぜ重要?

学習活動を書くうえで、一番重要なポイントは

目標からの【一貫性】です。

メインの活動とサブの活動が

目標に繋がっていなければ、良い指導案とは言えません。

 

学習指導案のテンプレート