短時間で良い指導案(略案)の書き方(体育編)
指導案作成について
「難しい」「面倒くさい」
「もっと質を高めたい」など思っている人も
少なくないと思います。
そんなみなさんの問題を少しでも解決する
役に立てたらと思います。
目次は以下の通りです。
- 略案の全体像を知る
- 指導案の書き方の手順
- 良い『本時の目標』の書き方
- メインの学習活動の書き方
- サブの学習活動の書き方
- 最適な時間配分とは
- 指導上の留意点・工夫の書き方
- 評価の書き方
- 完成後のチェック方法
- そもそも学習指導案はなぜ重要?
- 学習指導案のテンプレート
略案の全体像を知る
指導案は地域や学校、人によって細かなところは違ってきますが、
表現は違っていますが、書くことはほとんど下記のとおりです。
・日時、場所
・学年・学級(性別・人数)
・単元名
・本時の目標
・本時の展開(学習の流れ)
また、本時の展開(学習の流れ)はさらに、
・学習活動
・指導上の留意点、工夫
・評価
に分けられます。
指導案の書き方の手順
指導案の書いていく手順は下の様にすれば、
短時間で、良い指導案が書くことができます。
①決まっていることを書く
②本時の目標
③学習活動【導入・終末(まとめ)】
④学習活動(展開)
⑤指導上の留意点・工夫
⑥評価(観点・方法)
順に説明していきたいと思います。
①決まっていることを書く
・日時、場所
・学年・学級(性別・人数)
・単元名
はすぐ書けることですので、書いていきます。
②本時の目標
③学習活動【導入・終末(まとめ)】
④学習活動(展開)
学習活動の中でも
メインの活動とサブの活動に分けられます。
基本的な授業構成としては、
(前半)サブの活動 ⇒ (後半)メインの活動
の順番です。
しかし、考える順番は
①メインの活動
②サブの活動です。
【本時の目標】を達成するための、メインの活動を考え、
メインの活動をスムーズに行えるようにするための
サブの活動を考えます。
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バスケットボールの例:
本時の目標:空間を見つけ、走り込みパスをもらう技能の習得
メインの活動:3対2のハーフコートゲーム(ドリブルなし)
・ハーフコート内に攻め3名、守り2名が入る
・守りにボールを奪われないように、パスをつないでゴールを目指す。
・守りがボールを取るもしくはアウト・オブ・バウンズで攻守交代
・ドリブルは禁止
・守り2名のうち、1名は必ずボールを持っている人につく
サブの活動:30秒パスゲーム
・ハーフコート内に攻め3名、守り2名が入る
・守りにパスカットされないように、ボールをパスする
・30秒間でパスをできたかをカウントし、競う
・ドリブルは禁止
・守り2名のうち、1名は必ずボールを持っている人につく
(攻めの1名がフリーになる状況をつくりだすために重要)
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⑤指導上の留意点・工夫
改めてになりますが、主語は授業者ですので、
間違っても「座って授業者の話を聞く」など書かないように気を付けましょう。
「座って授業者の話を聞かせる」が正解です。
それでは、指導上の留意点・工夫について書いていきましょう。
「学習活動」の中で、
生徒に具体的にどんなことをさせるのか
苦手な生徒に対する支援
などを箇条書きで書きます。
⑥評価(観点・方法)
まずは、決まっていることから書き始めることです。
良い『本時の目標』の書き方
メインの学習活動の書き方
サブの学習活動の書き方
最適な時間配分とは
指導上の留意点・工夫の書き方
評価の書き方
完成後のチェック方法
・学習指導要領に則っているか?
そもそも学習指導案はなぜ重要?
学習活動を書くうえで、一番重要なポイントは
目標からの【一貫性】です。
メインの活動とサブの活動が
目標に繋がっていなければ、良い指導案とは言えません。
学習指導案のテンプレート